クリーブランド美術館蔵・永見徳太郎旧蔵「南蛮屏風」高精細複製品を長崎県に寄贈 当館で特別公開

原本 クリーブランド美術館蔵 桃山時代(17世紀初期) 六曲一双 各 高さ146.7×幅337.2cm
長崎歴史文化博物館では、「綴プロジェクト」で制作され長崎県に寄贈された、クリーブランド美術館蔵・永見徳太郎旧蔵「南蛮屏風」高精細複製品を期間限定で公開いたします。
展示期間: 2025年3月8日(土)~3月16日(日)8:30~18:00
会 場: 長崎歴史文化博物館 1階エントランスホール
※観覧無料
クリーブランド美術館蔵・永見徳太郎旧蔵「南蛮屏風」について
桃山時代(17世紀初期)に描かれたもので、左隻に入港する南蛮船や交易品、右隻に上陸した南蛮人の行列、それを興味津々に出迎える日本人の男女という構図がとられています。本作品は、江戸時代後期から台頭した、長崎を代表する商家の6代目当主で、実業家・文化人であった永見徳太郎の旧蔵品であり、同氏が南蛮屏風研究に突き進む原動力となった作品として広く知られています。永見のコレクションの中でも、特に重要な作品として長く愛蔵された本作品は、その後、流転の運命をたどりましたが、現在は海を渡り、原本は1960年よりアメリカのクリーブランド美術館に所蔵されています。このたび、綴プロジェクトが高精細複製品を制作することで、南蛮貿易の中心地であった日本・長崎への里帰りが実現しました。
綴プロジェクトとは
キヤノン株式会社が特定非営利法人京都文化協会と共同で行う社会貢献活動で、正式名称は「文化財未来継承プロジェクト」。鑑賞の機会が限られている日本古来の貴重な文化財の高精細複製品を制作し、文化財にゆかりある寺社、自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されることで、日本の文化財を後世に伝えるプロジェクトとなっています。